はじめに

 

ライターの大久保 舞です。

 

二村ヒトシさんの著書『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』(出版社:イースト・プレス 2014年4月20日文庫版発売)を読みました。

二村ヒトシさんは、1964年11月27日生まれのセクシービデオ監督。

 

『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』は「心の穴」「自己受容」をキーワードに、なぜ楽しいはずの恋愛が苦しくなるのか⋯⋯ということに鋭く切り込んでいます。

 

今回は『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』を筆者が読んだ中でも、とくに発見させられたことを三つ紹介します。

 

発見その1.「自分を認めて、愛すること」が自己受容。

そもそも、自己受容って何?と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

筆者も、自己受容という言葉自体は見聞きしたことがあっても、具体的な意味までは知りませんでした。

 

この本によると「自己受容とは『私は、このままでいい。無理しなくても生きていける』と、ありのままの自分を認めて受け入れること」なのだそうです。

ナルシストとの違いは、ナルシズムは「自分への恋」だとすれば、自己受容は「自分への愛」だと考えると分かりやすいと記されています。

 

このナルシズムと自己受容はどちらも両立しているとは限らず、そればかりか、たいてい「自己受容していない人ほど、ナルシズムが強い」とも。

一見「自分大好き人間」に見えるのに、実は自分のことが大嫌い⋯⋯という人に、心当たりがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

これは矛盾でもなんでもなく、その人は「いわゆるナルシストではあるが、自己受容はできていない」ということだったのですね。

 

発見その2.「悪い親」も「普通の親」も「良い親」も。


「毒親」という言葉があります。毒と比喩(ひゆ)されるような悪影響を子どもに及ぼす親、子どもが厄介と感じるような親を指す言葉です。

この本には「すべての『親』は子どもの心に穴をあける」という章があり、親(または、親がわりに育ててくれた人)がどのようにして子どもの心に穴をあけるのか、具体的に解説されています。

 

そして、子どもの心に穴をあけるのは「悪い親」だけではないのだそうです。

これには筆者も、目から鱗が落ちるというか、必ずしも「毒親」と評されるような親ばかりが、子どもの人生に悪影響を与えているのではないのだと、知ることができました。

 

もちろん、子どもにとっていい意味での影響を与える親もたくさんいると同時に、悪い意味での影響を与えていない親もまずいない、ということなのでしょう。

「自分の親は立派な人間なのに、自分自身はダメ人間であることが劣等感⋯⋯」のように思い悩んでしまうよりも「親も人間なのだから、ダメなところだってある」と考えたほうが、楽になれるのかもしれないですね。

 

まとめ

 

いつもダメ男に引っかかってしまう、つらい恋愛ばかりしている⋯⋯。

ダメ男が好きなわけでも、つらい恋愛がしたいというわけでもないのに、なぜそうなってしまうのか。

 

そういったことで苦しんでいる女性にはもちろん、自分ではいい恋愛をしていると思っている女性にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

「もしかして、私って自己受容ができていないのかも」、「心の穴が、実はどこかにあるのかも」そんなことに気がつかされるはずです。

 

その気がつかされたことから、自分なりの恋愛、人生の幸せの形を見つけられるといいですよね。

 

(大久保 舞/ライター)

 

紹介著書:『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』イースト・プレス

http://www.eastpress.co.jp/shosai.php?serial=2044

 

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