最近「自己肯定感」という言葉が市場に浸透してきたように思います。

 

恋愛においては「人に愛してもらって承認欲求を満たそうとするのではなく、自分で自分を愛することができれば」――つまり「自己肯定感を高めれば」相手を愛することができるようになり、幸せに近づくよ、なんて文脈で登場することが多いようです。

 

ただ、自己肯定感が低くなってしまった原因として、「親から愛されてこなかったこと」を挙げる人が多いために、「親から無関心に育てられた人間は愛することを知らない」と誤解している人も多いようです。

 

そんなことはありません。親からの愛情を受けずに育った人でも、愛することの「エモさ」を知れば、人を愛すること・人から愛されることは十分に可能です。

 

では、どうすればそういう人と愛するということの「エモさ」を共有することができるのでしょうか?今日はそんなお話をしたいと思います。

 

 

親の影響力は大きいのは間違いない

 

親からの愛情を受けずに育つと、人間に対しての無意識下での不信感が醸成されてしまいます。
家族というのは社会の最少単位ですから、家族に対して不信感を抱いていると、社会に対しての不信感を抱いてしまいます。
ですから、周囲の人間がどれだけその人のことを理解し、知ろうとしてもその“関心”に疑いを感じるようになってしまうのです。
 
先ほど、親からの愛情を受けずに育った人でも人を愛すること、自分を愛することは十分にできるようになると言いましたが、一つだけ条件があります。
 
それは本人が「この人になら自分の全てをさらけ出したい」と思えるような相手と出会うことです。
あくまでも本人が自主的に「人を愛せるようになりたい」と思ったときにだけ、人は変わることができるようになります。
 

パートナーの存在がとても重要

 

もしあなたの彼氏やパートナーが、“愛”の形を知らないままに育ってきた人で、あなたがそれを相手と共有したい、と考えているならそれなりの覚悟を持って接しなくてはなりません。
 
相手はあなたを拒絶しようとすることもあるだろうし、発作的にさびしさ(ないしは怒り)を爆発させたりする可能性もあります。
そんな時に、ナウシカのキツネリスへの対応のごとく、指をかまれても「大丈夫、怖くない」と、どしんと構えていられるかが重要になります。
 
つまり少なくともあなたは「どんなことをあっても相手の全て受け入れる覚悟」を持って接しなくてはいけないのです。
 

愛は学習させることができる

 

そうして、あなたがどーんと受け入れる姿勢を崩さないでいると、相手は「この人は私のことを裏切らないのでは?」と思い始めます。
そうなったらあとは、あなたが愛を率先して実践し続けていくことで、彼は自分が愛されることを認められるようになっていくでしょう。
またそのうちに人を愛するということはどういうことかを、あなたの様子から学習することができるようになるのです。
 
ここまでどんなに早くても1年、長ければ3年くらいかかるケースもあります。
そのスパンは相手の“他人への不信感度合い”によっても変わってきますが、ぶっちゃけそれが“いつ”来るのかはわかりません。
 
あなたができることは、AC(アダルトチルドレン=機能不全家族で育った人)関係の書籍を読みまくって、そういう人の気持ちに寄り添いながら、その“いつか”をひたすら辛抱強く待ち続けることくらいです。
ただ、もし彼の不信感があなたへの日常的な暴力となって表れたら、我慢せず逃げたり専門機関に相談するなどして、自分の身を守ることが大事です。
いざというときは、彼と自分のために第三者を介入させる覚悟も必要になります。
 
あなたにその覚悟はおありですか?
 
(川口美樹 /ライター)
 
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