back numberの『高嶺の花子さん』という曲に、憧れの女性の恋人になるような人は、『モデル体型で背が高く焼けた肌良く似合うやつだ』『ダメだ 何一つ勝ってない』と嘆く歌詞があります。

 

この感覚、誰しもが抱いたことがあるのではないでしょうか?

身の丈に合わない恋、もしくは恋敵(になりそうな人)のスペックが高すぎて、自分が勝てそうにない恋。

 

僕もかつてこの歌の主人公のような敗北感を味わったことがあります。

そして、めちゃくちゃ低スペックだった僕が出した結論は、そもそも「スペックで勝負しない」というものでした。

 

スペック勝負の限界

 

スペックによる勝負には限界があります。

(男性なら)年収だって身長だって、(女性なら)可愛さだってスタイルだって、上を見ればきりがありません。

 

仮に、今の恋敵よりも上のスペックを手に入れたとしても、さらに上のスペックの相手が出てきたら、また戦わなくてはならなくなります。

それはまさに、バガボンドの宮本むさしの言葉を借りれば「殺し合いの螺旋」とも言える、終わりなき戦いです。

 

であれば、最初からスペックなどで挑まないほうが良いのです。

 

恋愛で提供すべき価値は「安心」である

 

そもそも人が何かを選ぶときに「スペックだけ」で選ぶことはほとんどありません。

営業マンや販売員の丁寧な説明や、会社の細やかなサービスがあってはじめて物を買うわけです。

 

最後の最後は「安心感」です。いかに「ここで買ってよかった」と思わせられるのかが重要なわけです。(当然製品が使い物にならなければ意味がないのですが・・・)

 

では恋愛における「安心」とは何か?それは「良き理解者がいること」です。

恋愛とはとてもプライベートなものですから、オフィシャルでは見せられない悩みや辛さに寄り添えるかどうか、これが相手にとっての一番の価値提供になります。

 

そしてこの戦略は、スペック勝負型の人間が最もやらないでいてくれる戦略でもあるのです。

 

とはいえ「都合のいい人」になってはいけない

 

と、いっても、相手の要望になんでも答えればいいという話ではありません。

 

営業でも、上下の関係になってクライアントにこき使われてしまったら終わりです。

「彼のためならなんでもするわ!」になってしまうと、それは「隷属」です。

 

あくまでも対等な立場での関係性を維持しなくてはならないのです。

そのためには、「あなたに選んでもらえなくても結構よ」という気持ちの余裕が必要です。

 

ですから相手が失礼な態度を取ってきたら、毅然として突っぱねないといけません。

そうやって自分を一番大事にできる人にこそ、人は安心感を覚えるんですよね。

 

スペックを磨くより、心を磨こう

 

誤解しないで欲しいのは、恋愛へのスペックの影響力なんて弱いから気にするな、という話ではありません。

 

婚活市場などでは、男性はもろスペックで判断されますし、女性だって若さや可愛さで選ばれています。

ただそこに突っ込むのは血の海に身を投げ出す自殺行為。

 

穏やかに、賢く、しっかりと幸せをつかむために、スペックに磨きをかけるよりも、自分の心に磨きをかけよう、という話です。

 

どっちみち努力はしないといけないのですから、どうせするならより争いの少ない方で努力したほうがいいと僕は考えているのです。

 

(川口美樹 /ライター)

 

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