絵本作家ののぶみさんが作詞した歌、『あたし おかあさんだから』が炎上したのは、つい先日のこと。

 

母親になり子ども中心の生活になることで、独身時代とはファッションもオシャレの仕方も変わってくる(でも、それは可愛い我が子のため)、という歌詞の内容に一部のママさんが激怒したのですが……歌の良し悪しはさておき、育児中のママが大変だということは事実です。

 

どんなに夫の育児参加がもてはやされても、実際のところ、ほとんどの家庭がワンオペ育児に陥り、悩みは尽きないのではないでしょうか?

 

実態!ワンオペ育児で仕事をする

 

筆者にも子どもが2人いますので、世のお母さん方が本当に大変な思いをしているということは、実体験から理解しています。

 

今は全体の4~5割の世帯が共働きと言われるので、一人で育児や家事をこなしながら仕事もするという女性が多いでしょう。

 

多くのワーキングママにとって、部屋の中がいつも片付かない、メイクが適当、汚れてもいい服と靴を履く、会社でやりきれなかった分の仕事は家に持ち帰って深夜~早朝に片づける、つねに睡眠不足……という状況は当たり前のはず。私にとっても当然の日常でした。

 

ただ、それが「母親」なのだと理解した上で受け入れ、納得してママたちは我慢しているんだろうと思います。

 

我慢というと、のぶみさんの件のように激怒する女性もいるかもしれませんが、言葉も理屈も通じない乳幼児とずっと一緒にいて、我慢がゼロというのは嘘でしょう。我慢がないなんて、それこそキレイごと。

 

また、筆者はもともとオシャレな方ではなかったため、自分自身にお金と時間をかけられなくなってもさほど気になりませんでしたが、美容と服が趣味の友達や、販売職としてキレイな格好をしなければならない友達は、本当につらそうでした。

 

子どもに特に手がかかる時期は、「自分が自分であることができない」というアイデンティティの喪失に、多くのワーキングママが悩んでいるのです。

 

どんどん人の手を借りる

 

仕事を抱える母親が増えている現代では、育児に人の手を借りることは必須ですし、当たり前だと思います。

 

自分の子どもを保育園以外で人に預ける、ということに気が引けるママも多いかもしれません。でも、育児疲れを起こして自分が潰れてからでは遅いのです。

また、育児ストレスを抱えながら夫と接すれば、つまらないケンカが起きて、不倫や離婚のきっかけを作るかもしれません。

 

「もうダメかもしれない」と思ったら、どんどん周りにヘルプしてもらいましょう。

 

そして、1時間でも数十分でもリフレッシュできると、ストレスが解消されて、子どもにも寛容になれるはずです。

 

どんなに理性的な人だって、睡眠不足で追い詰められれば、心がギスギスして不安が募るもの。母親が心身ともに健康であることが、子どもにとって一番幸せなのです。

 

子どもの幸せを願うなら、自分がまず幸せになること。それを忘れないようにしましょう。

 

自分の親や義両親、ママ友、市区町村が派遣してくれる育児ヘルパー、民間企業のベビーシッターなど、自分に合ったサポーターを探して、いつでも声をかけられる状況を作っておくことが大事ですよ。

 

子どもの頃の自分を思い出せる?

 

育児をしていると、「子どもの気持ちがわからない」という状態に、誰もが一度は陥るはず。赤ちゃんからずっと、我が子が何を考えているかわからない……というママもいるかもしれません。

 

そういう時は、自分の子どもの頃の記憶をたどってみましょう。

親や身近な大人から、どういうことをされた時に嬉しいと思ったか、何を言われて悲しかったかを思い出すんです。

 

子どもの頃の記憶が多い人ほど良い親になれる、と言う専門家もいるようですが、それは一理あるかもしれません。

 

子どもとはいえ、たとえイタズラをして叱るとしても、「自分が言われて不快に感じること。不安になる言葉」は言うべきではありません。

 

……以前、知り合いのママさんが子どもの泣き声が苦手だと言って、号泣する我が子に大人でもドキッとする、脅しにも近いセリフを言っていました。子どもはビクッとして押し黙るのですが、それが果たして良い育児なのか……個人的には微妙です。

 

親だから何でも言っていいわけはないでしょう。親だから言っちゃいけないこともあるし、人として言うべきではない言葉もあるんです。

 

さいごに

 

ギャン泣きされると、確かにイライラしたり、途方に暮れたりするものですが、そういう時は「泣くだけマシ」と思ってみては?

 

年齢が上がるにつれて、子どもの喜怒哀楽は希薄になり、思春期に入ればろくに話してくれなくなるかもしれません。何を言っても無言で白けた顔をされるよりは、大声で駄々をこねられたほうが、母親としてはうれしいのでは?

 

育児は楽しく! が基本だとしても、楽しくない時は絶対にあるので、キツくなったら無理をしないこと。どんどん周りに助けてもらい、無理のない育児を目指しましょう。

 

「自分が幸せで心に余裕があることが、子どもにとっても幸せ」ですよ。

 

(沙木貴咲/ライター)

 

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